秋の壬生寺、壬生狂言2017 【10/7~10/9 新撰組ゆかりの地で演じられる無言劇】

新撰組

2004年のNHK大河ドラマで大人気を博した新撰組。当時の隊員たちと同年代の俳優たちによって演じられた彼らの軌跡を描いた物語は、今でも高い人気を保っていますが、その新撰組ゆかりの地として有名な壬生にあるお寺で、700年にわたって演じ続けられている無言劇、それが「壬生狂言」です。

壬生寺、壬生狂言の特徴

壬生狂言

Photo credit: MShades via Visual Hunt / CC BY

壬生狂言の特徴は、鐘と太鼓に合わせた身振り手振りによって演じられる、無言劇だということ。この形式がとられたのには、こんな理由があります。
今を去る事700年前の鎌倉時代、後に壬生寺の中興の祖と呼ばれる円覚上人は、当時の人々に大変人気のあったお坊さんでした。上人のお話を聞くために十万人が集った、という逸話もあります。しかし、マイクも拡声機もない時代では、近くにいる人にしか声を届ける事ができません。

せっかく足を運んでくれた人々の総てに、なんとかお話を伝える方法は無いものか……、
そうして円覚上人が思いついたのが、声を一切使わない無言劇だったのです。
この壬生狂言を伝承して演じるのは、「壬生大念佛講」の講員の方々。実は壬生狂言には専門の役者さんはいません。講員の方々は、会社員、自営業などの本職を持つ、地元に居住する一般の人々なのです。

小学生から70歳台の長老まで、約35名が役者となって狂言を演じるのです。また、このうち「衣裳方」と呼ばれる衣裳の着付担当者は女性ですが、それ以外は全員が男性です。
近年は東京、宮城、福岡、沖縄などの各地の他、ハワイなどからも招聘を受け、出張特別公演が行われています。

103年の沈黙ののち復活した重要無形文化財

700年もの歴史を持つ壬生狂言。正式には「壬生大念仏狂言」と呼ばれるこの無言劇は、
地元の人々には鐘と太鼓の音から、「壬生さんのカンデンデン」と呼ばれて親しまれ、良い行いには良い報いがあり、悪い行いには悪い報いが来ると言う、いわゆる「因果応報」を、人々に解りやすい勧善懲悪の物語として伝え続けてきました。

有難さの一方、その楽しさから大人気となった壬生狂言は、江戸時代には大衆娯楽の一つとして発展します。

能や狂言から新たな物語や演出を取り入れ、綱渡りを演じる「鵺」や、紙でできた「蜘蛛の糸」を観衆に向かって投げる「土蜘蛛」などの派手な見せ場も登場するようになりました。今では30種類の演目があります。

しかし、その根底にあるのはやはり仏教の教え。現代でも、その宗教性を理解を得る目的で、最終日の夜の部では「結願式」(けちがんしき)の公開が行われています。

壬生狂言の公開は、春は4月末から五月初めごろ、秋は10月初旬ごろで、あわせて10日ほどですが、このうち秋の公開は、もともと臨時的に行われていたもので、明治4年から103年間も途絶えていましたが、狂言の発展や後継者養成を目的に、昭和49年に復活となりました。壬生狂言は昭和51年に重要無形文化財として指定されています。

壬生寺へは公共交通機関で

壬生寺のある場所は、京都駅から歩いて40分ほど。
新撰組の屯所跡、旧前川邸と八木邸。八木邸の隣が壬生寺となります。
旧前川邸は現在、個人の所有となっているために見学はできませんが、八木邸は公開されていますので、壬生狂言の前に、係員の解説で、迫力ある逸話を楽しむのはいかがでしょうか。

また、壬生寺には隊士たちゆかりの「壬生塚」もあり、新撰組との縁が伺えます。

壬生狂言が上演されるのは、重要文化財となっている大念仏堂ですが、400ほどの客席はすべて屋外で、ゆったりとのどかな雰囲気の中で楽しむ事が出来ます。
気をつけていただきたいのは、壬生寺には駐車場がありませんので、お車をご利用の際は近くの有料駐車場を使う必要があること。また、公開期間には毎年大変な混雑となるので、できればバスや電車などをご利用になるほうがよいでしょう。

観客席が屋外であるため、天候によっては上演時間がずれる事もあります。
すべて自由席で、予約はできません。観賞料金は、大人800円ほど。演目は毎日変わりますので、お出かけ前にご確認ください。

壬生寺

京都,寺,有名
京都府京都市中京区中京区壬生梛ノ宮町31

京都府京都市中京区中京区壬生梛ノ宮町31
075-841-3381

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