珍しい京都の新神事 9月は上賀茂神社の加茂観月祭で月見を楽しむ

9月は中秋の名月があり、月見を楽しみたい季節となります。そうなると、上賀茂神社の加茂観月祭が気になってきます。月見の行事は各地で行われますが、充実した内容の加茂観月祭は、大いに楽しめるものとなっています。

加茂観月祭の特色

月見の会は、日本全国、至る所で様々な形式で行われています。上賀茂神社で行われる加茂観月祭は、次のような手順で行われる行事です。
午後5時半から受付ですが、早めに到着しておくのが良いでしょう。椅子は100人分程度は用意されますが先着順で、遅く到着した人は立ち見席になります。

6時から神事が始まります。まずお祓いがあり、次に降神の儀があり、さらに神饌を供し、祝詞奏上や加茂神楽奉奏などの神事があり、そして神饌の撤去があり、最後に昇神の儀で終わりです。この間、マイクによる儀式の説明があります。6時半には神職による神事が終わります。神職の神事の後にも行事は続きます。華道家元による献華奉納があり、つづいて観世流シテ方による能楽奉納があります。

これらの奉納が終わるのは7時15分頃です。この後は、場所を移動しての月見団子および濁り酒の接待があります。接待の合間には月を愛でて楽しみます。全てが終わるまでの時間は、2時間少々になります。立ち見での2時間はきついですから、早めに到着して受け付けを早めに済ませるのが得策となります。なお、年によって、会場設営や式次第や時間設定などが変更される可能性があります。

加茂観月祭の歴史

9月に行われる上賀茂神社の加茂観月祭の歴史は、平成4年に境内に灯籠を設置したことを記念した月見の催しが発端で、これが定例化されました。このように、上賀茂神社での9月の加茂観月祭と名付けた行事自体は極めて新しいものです。ただし、月見の風習自体は非常に古く、平安時代には数多くの月見の催しが行われています。

大規模な催しとしては、919年に宇多法皇が十三夜の月見の催しを行っています。その後、966年には、正式な宮中行事になりました。当時の月見は、酒を酌みつつ詩歌管弦を楽しむ宮中行事で、宗教行事ではありませんでした。
上賀茂神社では、古来から月見の催しが何度も行われていたことが、和歌などから知ることができますが、定例の行事として定着はしませんでした。

今日行われるような臨時の祭壇を設け、ススキなどの秋草を活け、満月を象徴する里芋煮物や団子などを供え物とする月見は、江戸時代後期に完成した一般的な風習です。一般的に行われる庶民の月見は、月への供え物をするのでそれなりに宗教色はあるのですが、いたって気軽で素朴なもので、特別な宗教教義に従った儀式でもありません。

加茂観月祭の見所

加茂観月祭は神社の行事であり、神事が中心となりますから、庶民の月見と大きく違っています。

ですが、堅苦しいだけのものではなく、月見は元々が平安貴族の娯楽として行われた行事であり、加茂観月祭も娯楽的要素が多く含まれています。それは、芸術鑑賞や芸能鑑賞という側面で、神楽奉納や活け花奉納、能楽奉納などが該当します。

満月を愛でるのも、自然が作った絵を鑑賞するのと同じであり、やはり芸術鑑賞の側面を持っています。加茂観月祭の最後で、月見団子や濁り酒を味わうのも、平安貴族たちの娯楽要素を取り入れています。
加茂観月祭も、このように楽しむためのものであり、楽しみの要素をふんだんに取り入れていますので、気軽に楽しめばよいものです。

神事として行う芸能奉納は、神様に楽しんでもらうためのものですが、同時に、そこにつどう人間も神様と共に楽しむことを目的としています。加茂観月祭は、神事なので厳粛な雰囲気の中で芸能が奉納されますが、そのような普段とは違う雰囲気の中で普段とは違う芸能を楽しむのは、趣きのあるものであり、次元の違うものを味わるものとなります。

上賀茂神社

京都市北区上賀茂本山339
075-781-0011

上賀茂神社

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